寺島しのぶ「ヴァイブレータ」・・・ちょっと前の映画

深夜の衛星劇場でやっていた映画。
寺島しのぶ主演のヴァイブレータだ。
楽しみに見始めたら途中からチアダンスコンテストに変わっていた。
そう、ケーブルチューナーを録画中に変えられたのだ・・・。
出だしのインパクトが強いので、どうしても気になりレンタルビデオに探しに行った。
しかしぃ???無い


て買ってしまった・・・


妙齢の役をやらせたら、右に出る人は居ないくらいにいい演技だった。
最初疲れた役だなぁ?と思っていたが、どんどん可愛く思えてくるから不思議だ。
もちろん、当時話題になったエッチなシーンもなかなかのもの。
DVDの値段も安いから買い時かもね!

早川玲(寺島しのぶ)、31歳。フリーのルポライターをしている彼女は、いつからか頭のなかで聞こえるようになった“声”の存在に悩まされている。そのせいで不眠、過食、食べ吐きを繰り返し、アルコールに依存していた。 ある冬の日、コンビニで白ワインとジンを探す彼女の目に、一人の男が飛びこむ。その男と視線があった瞬間、分離した玲の心は“あたし”を感じる。男はすれ違いざま彼女の体に触り、それを合図にするように、コンビニを出て行く男の後を追う玲。 コンビニの外、トラックの運転席に座る男が見える。トラックに乗り込む玲に男がいう。「ようこそ」。男は岡部希寿(大森南朋)というフリーの長距離トラック運転手だった。ぎこちなく酒を飲みながら、やがてアイドリングの振動を感じながら二人は肌を重ねる。 「道連れにして」という玲を乗せ、トラックは東京から新潟へ向けて走り出した。言葉を重ねながら、肌を重ねながら、男との時間に身をゆだねていく玲。気がつくと、頭のなかの“声”は聞こえなくなっていた。あるのは、もう体に馴染んだエンジンのアイドリングの音だけ……。
映画は原作の持つストーリーを崩さず、深夜のコンビニでトラッカーの男に一目ぼれしたした女がそのトラックに乗り込むことで始まる往復の旅(トラッカーにとっては仕事でもあるのだが)が描かれている。女も男もほとんどトラックから降りることもなく、座席という密室の中で繰り返しエッチをしながら、女と男の会話、女の頭の声で進んでいくのだが、不思議と閉塞感はなく、逆に旅が終わりに近づくにしたがって開かれていくのが印象的である。
そして、映画を通して、登場人物は99%二人だけというこの作品。孤独感、飢えというものという都市生活者が必然的に抱えているであろう状態を見事に表現した寺島しのぶ、優しさと孤独感を同居させた大森南朋の演技が本当に素晴らしい。この二人の演技は観るものに大きな共感を与えるはずだ(そして、間違いなく二人にとっても代表作のひとつとなるだろう)。

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