静岡県浜松市にある普済寺は、戦国時代に徳川家ゆかりの寺として知られる由緒ある禅寺。
深い木立に囲まれ、四季の移ろいを穏やかに感じられる境内。訪れるだけで心が落ち着く、静かな気配のある場所。
今回、この普済寺で亡き妻の13回忌を執り行った。
語りかけるような静けさに抱かれながら、時間がゆっくり流れていく一日だった。

風が通り抜け、木の香りがふわりと漂う場所。歴史を感じさせながらも、どこかあたたかい雰囲気がある。

かつては徳川家の保護も受けた寺の格式を感じさせる重厚な総門。

緩やかな道を進むほどに、気持ちが深く落ち着いていく。
木々の影、風の音。一歩ごとに、思いを静かに整える時間が広がった。

手を合わせると、言葉にできない気持ちが静かに満ちていく。
そっと寄り添うような風。変わらない場所があることの安心を感じた。

法事が始まるまで、こちらで休憩。

指先に広がる温度が、緊張をやわらかく解きほぐす。湯気の揺れまで、静かな余韻のようだ。
普済寺で過ごしたひとときは、静かで、深く、穏やかな時間。思いと向き合い、また一歩進む力をそっと受け取れるような、そんな一日だった。












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