持続の先へ 昭和歌謡 保志あかね「忘れたいのに」「夢の彼方」

2002年、「キサス キサス キサス」「行き先のない切符」から7年。
2009年6月、保志あかねは新たな形で一枚のCDを発表する。

  • 「忘れたいのに」作詞・作曲:いどぐちみちこ
  • 「夢の彼方」作詞:コージ山内/作曲:いどぐちみちこ
濡れた舗道

 

「忘れたいのに」――消えない感情

冒頭には「雨が降っている」。それは、乾かない感情の象徴だ。

「忘れたいのに、忘れられない」
同じ言葉が繰り返される。

2002年の「キサス キサス キサス」が迷いの夜だとすれば、
この曲は“忘却できない持続”を描く。

声は押さない。
だが、揺れ続ける。

雨粒のついた窓

「夢の彼方」――届かない距離

「夢の彼方」は、遠さを前提とする。

「できるならば せめてもう一度」
願望はある。だが確定はしない。

届くかもしれない距離を保ち続ける構造は、
2002年の延長線上にある。

遠景の霞んだ街並み

制作環境の変化

2002年はフリーボード。
2009年はTEAM BLENDA 。

制作環境は変わった。

だが、それは後退ではない。

オーディション優勝という外的評価を経たあと、
自主的な制作環境で歌い続ける。
ここに「持続」というテーマが完成する。

保志あかねという歌手

彼女は停滞を歌っているのではない。

持続を歌っている。

環境が変わっても、
時代が変わっても、
声の在り方は変わらない。

押しすぎない。
崩れない。
急がない。

それが、2009年の一枚からも読み取れる。

3. 忘れたいのに

発売年
2009年6月

収録CD
シングルCD
レーベル:株式会社TEAM BLENDA
EAN:4582348830014
ASIN:B002UYXOVG

収録曲

  1. 忘れたいのに
  2. 夢の彼方

作詞・作曲
作詞・作曲:いどぐちみちこ

概要
2002年以降、7年ぶりのリリース。
自主制作的体制での発表。
反復的歌詞構造が特徴。


4. 夢の彼方

発売年
2009年6月

収録CD
「忘れたいのに」カップリング
レーベル:TEAM BLENDA

作詞・作曲
作詞:コージ山内
作曲:いどぐちみちこ

概要
願望と距離感を主題とするバラード。
2002年作品と同様、抑制的な歌唱スタイルが維持されている。

保志あかね「忘れたいのに」「夢の彼方」

↑チームブレンダ

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