愛知県常滑市にある、常滑やきもの散歩道。
かつて焼き物の町として栄えた時間が、今も足元から立ち上る場所。
散歩道を歩きながら、いろいろな焼き物を見る。
壺、土管、甕、煙突。実用品が風景になり、風景が物語になる流れ。難しい説明はいらない。
土の色と焼け具合が、すべてを語る。

さて・・・・

高く伸びる焼き物の煙突を御神体にした、小さな神社。人生をリセットできるらしい、という噂がこの町らしい軽やかさ。見上げると、空が近い。願いは重くなくていい。深呼吸ひとつで十分。

足元に続く土管の列。道の一部として自然に埋め込まれ、主張しすぎない存在感。
焼き物が町を支えてきた事実を、静かに伝える。

土管を生かした足湯。発想がやさしい。土の器に身を預ける時間。
歩き疲れた足がゆるみ、会話もゆるむ。

町のランドマーク。積み上げられた耐火レンガの色合いが美しい。機能美の極み。空へ向かう直線が、時代の勢いを思い出させる。

窯の口に残る煤の跡。ここで火が燃え、器が生まれた証拠。説明板よりも雄弁。

丸みのあるカメ壺が、石畳のように連なる道。用途を終えた器の第二の人生。触れずとも伝わる、手仕事の温度。
常滑やきもの散歩道は、派手さよりも奥行き。買い物よりも観察。速さよりも間。歩くほどに、焼き物が暮らしに近づく。観光、歴史、散策、すべてが同じリズムで進む場所。土と炎にほどかれる一日。次に来るときは、また違う表情が待っている。












コメント