楽しい飲み歩きの最後は、昨年同様にbar縁に顔を出して帰ろう。
おっと、恐竜のオブジェが外に出ていた。最近ではランチ営業もがんばっているようだ。
ママに日本酒を頼んだら、ソガペールエフィスと龍水泉をだしてくれた。
それらを飲み干すと、ごそごそ出してきた萬寿鏡の甕覗( ̄¬ ̄*)じゅるぅ~

かめのぞきって、まだ20代のころ先輩に飲ませてもらったのを思い出した。

最初は、「ソガ・ペール・エ・フィス」。
長野県上高井郡小布施町の小布施ワイナリーが、畑仕事の少なくなる冬季に限って少量生産。
日本酒でありながら、食卓に置いたときの雰囲気にはどこかワインのような洗練があった。

墨絵のようなラベルをまとったボトルが、RYUSUISEN。
長野県大町市で1865年に創業した市野屋のブランド。北アルプスの天然水を仕込みに使用し、料理と寄り添う日本酒を目指している。

同じ長野県で生まれた日本酒でも、蔵の土地や水、目指す味わいによって表情は異なる。交互に口へ運ぶと、それぞれの香りや余韻に意識が向いた。

新潟県加茂市のマスカガミが製造する「甕覗」。酒瓶ではなく、縄を掛けた陶器の甕に日本酒が入っている。ふたの上には小さなひしゃくと、「甕覗」の名が記された札。姿を見ただけでも気分が上がる。

甕の中をのぞき、酒をすくって飲む。その趣向が銘柄名の「甕覗」と重なる。

ふたを開けると、甕の中にはたっぷりの日本酒。添えられた小さなひしゃくを入れ、こぼさないようにゆっくりとすくう。瓶から注ぐのとは異なり、酒をくむ動作そのものに風情がある。

甕からすくった甕覗は、古酒を思わせる淡い琥珀色。
口当たりは角がなく、ゆったりとしたまろやかさがあった。華やかさよりも落ち着きがあり、どこか懐かしさを感じさせる味わい。

日本酒に合わせたのは、野菜を使った涼やかな小鉢料理。

珍しい日本酒を囲み、会話を楽しみながら酒器を合わせる。すると、店名のとおり、酒が人と人を結んでくれた。


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