純銅製のチロリで、内側が錫メッキされたものは、日本酒の熱燗を最も美味しくする職人道具。
湯気はほとんど立たない。それがぬる燗の目印。
お猪口に注いだ酒は、やさしい温度。
手のひらに伝わるぬくもりが、寒い夜でも体の芯までしみていく。
熱燗ほど主張せず冷酒ほど冷たくない。その中庸の心地よさ( ̄¬ ̄*)じゅるぅ~

さて、お味は・・・・

赤身のうまみとぬる燗の相性は王道。しょうゆの香りが酒を引き立てる。
脂が強すぎない赤身を選ぶ。ひと口かじり、すぐに酒。銅チロリで整えた温度だからこそ、角がなく、するりと喉を通る。グイグイ飲める心地よさ。

煮た巻貝は、かみしめるほどにうまみ。甘辛い煮汁が酒と重なる。
巻貝は少し固めで、その歯ごたえが楽しい。甘辛い味つけと、まろやかなぬる燗。静かな満足感。

低温調理した鶏むね肉に姜葱醤は、しっとり食感に、ねぎと生姜の香り。酒が進む組み合わせ。
鶏むね肉は60度台でじっくり火入れし、姜葱醤をたっぷり。

純銅と錫の力を借りて、日本酒の本来の味を引き出す晩酌。難しいことはない。ただ、道具を選ぶだけ。夜の質が少し上がった。












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