何度も近くまで来ていたが参拝していなかった興津の清見寺
約1300年の歴史を刻む清見寺は、東北地方の蝦夷に備えて設けられた東海の要所。
清見関(きよみがせき)の鎮護
海陸ともに交通の要衝にあったため、足利尊氏・今川義元・武田信玄・豊臣秀吉・徳川家康ら時の権力者の保護を受けてきた。
全部萬難不起(開運厄除、武運長久・家門繁栄、商売繁盛、交通安全)のご利益がある。
さて・・・・
総門
山門
釘を一本も使っていないのが特徴
仏殿
仏殿を覗くと、おびんづるさん。
床が四半敷きになっていて、なんかオシャレ。
大方丈の前に植えられている臥龍梅。
400年以上花を咲かせている梅の木は、徳川家康が接ぎ木をしたと伝えられている。
静岡市の地酒「臥龍梅」もここから名付けられた。
婦人部はどこでも強力だ。
血天井
清見関での戦い(鎌倉時代)で命を落とした者たちの供養をするため、血が付いた床板を天井に用いたのだと。
家康が好んだ池泉庭園は築山池泉回遊式庭園という形式
家康手習いの間
意外と狭かったけど凄みを感じた。
柱・床・欄間・違い棚など当時のままだそうだ。
明治2年に、遷都のため東京に赴く明治天皇がご休息された玉座
飾りがたまらなく豪華。
廊下は風通し抜群。
この鐘楼の梵鐘は鎌倉時代後期に鋳造されたもので、豊臣秀吉が北条征伐の陣鐘とした梵鐘。
この景色がまた良い。
こちらの門をくぐり、帰るとしよう。
歴史を感じるなどと、軽々しく言えないくらい日本の歴史に関わって来たお寺でした。
●清見寺
054-369-0028
静岡市清水区興津清見寺町418−1